Python初心者向け！基本文法から始めるオブジェクト指向プログラミング

Python

2024.08.25

Pythonは、初心者にも優しいプログラミング言語ですが、オブジェクト指向プログラミング（OOP）の概念を理解することで、さらに効率的なコードを書けるようになります。この記事では、Pythonの基本文法を復習しながら、OOPの基礎を丁寧に解説していきます。

オブジェクト指向プログラミング（OOP）とは？

オブジェクト指向プログラミング（OOP）は、プログラムをオブジェクトの集合として構築する方法です。オブジェクトは、データ（属性）と機能（メソッド）を持つエンティティで、これらを活用することでコードの再利用性や拡張性が向上します。PythonはOOPに適した言語であり、簡潔な文法でOOPの概念を実装できます。

Pythonの基本文法の復習

OOPを理解する前に、Pythonの基本文法を押さえておきましょう。

変数とデータ型: Pythonでは、変数に値を代入することでデータを扱います。pythonコードをコピーするage = 25 name = "Alice"
関数の定義: 関数は、特定のタスクを実行するためのコードブロックです。pythonコードをコピーするdef greet(name): return f"Hello, {name}!"
条件分岐とループ: 条件分岐やループを使って、プログラムの流れを制御できます。pythonコードをコピーするif age > 18: print("You are an adult.") else: print("You are a minor.")

クラスとオブジェクトの基本

OOPの基本は「クラス」と「オブジェクト」です。

クラスの定義: クラスは、オブジェクトの設計図です。pythonコードをコピーするclass Dog: def __init__(self, name, breed): self.name = name self.breed = breed
インスタンスの作成: クラスからオブジェクトを作成します。pythonコードをコピーするmy_dog = Dog("Buddy", "Golden Retriever")
メソッドと属性: クラス内の関数をメソッドと呼び、属性を通じてオブジェクトの状態を管理します。pythonコードをコピーするdef bark(self): return f"{self.name} says woof!"

OOPの3つの主要な概念

OOPには3つの主要な概念があります。

継承: クラスを継承して、新しいクラスを作成できます。pythonコードをコピーするclass Animal: def __init__(self, name): self.name = name class Dog(Animal): def bark(self): return f"{self.name} says woof!"
ポリモーフィズム: 同じメソッド名でも異なる動作をさせることができます。pythonコードをコピーするclass Cat(Animal): def speak(self): return f"{self.name} says meow!"
カプセル化: データを隠蔽し、直接アクセスできないようにすることで、安全性を確保します。pythonコードをコピーするclass BankAccount: def __init__(self, balance): self.__balance = balance

実践：シンプルなクラスの作成

次に、簡単なクラスを作成してみましょう。ここでは、銀行口座クラスを例にします。

class BankAccount:
    def __init__(self, owner, balance=0):
        self.owner = owner
        self.__balance = balance

    def deposit(self, amount):
        self.__balance += amount
        return self.__balance

    def withdraw(self, amount):
        if amount > self.__balance:
            return "Insufficient funds"
        else:
            self.__balance -= amount
            return self.__balance

# インスタンスの作成と操作
account = BankAccount("Alice")
account.deposit(100)
print(account.withdraw(50))  # 50

まとめと次のステップ

オブジェクト指向プログラミングの基本を理解することで、Pythonでより複雑なプログラムを効率的に構築できるようになります。次は、OOPを使ったプロジェクトに挑戦し、実践的なスキルを磨いていきましょう！

原稿執筆株式会社GROWTH JAPAN TECHNOLOGIES
我妻裕太

GROWTH JAPAN TECHNOLOGIESは宮城県仙台市のAI企業です。