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PostgreSQLのインストール手順とリストア手順を徹底解説!

ソフトウェア開発
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PostgreSQLは、強力で柔軟性の高いオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。本記事では、PostgreSQLを効率的に利用するために必要なインストール手順と、バックアップデータのリストア手順をわかりやすく解説します。初心者の方でも安心して作業が進められるよう、丁寧に説明していきます!

PostgreSQLとは?

PostgreSQL(ポストグレスキューエル)は、オープンソースで提供されるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つです。1996年に公式リリースされ、現在では多くの企業や開発者に信頼されているデータベースプラットフォームです。その特徴的な設計は、ACID(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)トランザクションモデルを完全にサポートし、信頼性が高くスケーラブルなアプリケーションを構築するのに適しています。

PostgreSQLの強みは、標準SQLに準拠したリレーショナルモデルだけでなく、JSONデータ型を使用したNoSQL的な操作も可能な点です。これにより、構造化データと非構造化データの両方を効率的に扱える柔軟性を備えています。


オープンソースとは?

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードが公開され、誰でも自由に利用、変更、配布できるライセンス形態を指します。PostgreSQLもオープンソースの一つであり、以下の利点があります:

  1. コスト効率: 商用ライセンス費用がかからないため、初期投資を抑えられます。
  2. 透明性: ソースコードが公開されているため、セキュリティリスクを自己評価できます。
  3. コミュニティサポート: 世界中の開発者が問題を報告し、改良を提案しており、高品質なアップデートが期待できます。
  4. カスタマイズ性: ニーズに合わせてソースコードを変更することで、自社独自の要件に対応可能です。

PostgreSQLのオープンソースライセンス(PostgreSQL License)は非常に寛容で、商用利用も許可されています。


リレーショナルデータベース(RDB)とは?

リレーショナルデータベースは、データを行(レコード)と列(属性)の形式で構造化して管理するデータベースモデルです。このモデルは、1970年代にエドガー・F・コッドによって提案され、現在では業界標準となっています。以下がPostgreSQLのリレーショナルデータベースとしての特徴です:

  1. テーブルによるデータ管理: データは複数のテーブルに格納され、それぞれが関係(リレーション)によって結び付けられています。
  2. SQL(Structured Query Language): データの問い合わせ、更新、削除を行うための標準言語をサポート。
  3. データの整合性: 外部キーや制約を利用して、データ間の一貫性を確保。
  4. トランザクション管理: 複数の操作を一つの単位として実行し、中断時にはロールバックすることでデータの安全性を保つ。

PostgreSQLは、拡張性の高いデータ型(例えば、カスタム型や配列型)やインデックス(B-Tree、ハッシュ、GiSTなど)も提供しており、複雑なデータモデルにも対応します。

バックアップとリストアとは?

バックアップは、データベースの内容を保存し、障害時や誤操作時に復元できるようにする重要な作業です。リストアは、バックアップファイルからデータベースを復元するプロセスです。PostgreSQLでは、バックアップ形式に応じたリストア手法を提供しています。

っということでPostgreSQLに関わる解説はこのくらいにしておき、それではさっそくやってみよう!


1. PostgreSQLのインストール手順

1.1 Ubuntu/Debianでのインストール

Linuxユーザーにとって、PostgreSQLのインストールは非常に簡単です。

手順:

  1. パッケージリストを更新:
sudo apt update

PostgreSQLをインストール:

sudo apt install postgresql postgresql-contrib

インストール確認: PostgreSQLサービスが起動していることを確認します。

sudo systemctl status postgresql

psqlコンソールにアクセス: デフォルトのpostgresユーザーで接続します。

sudo -u postgres psql

1.2 Windowsでのインストール

Windows環境でのインストールもシンプルです。

手順:

  1. 公式サイトからインストーラーをダウンロード: PostgreSQL Downloads から、Windows版のインストーラーをダウンロードします。
  2. インストールウィザードに従う: インストールディレクトリやスーパーユーザーpostgresのパスワード、ポート番号(デフォルト: 5432)を設定します。
  3. pgAdminを利用してGUI操作: pgAdmin 4を使用してデータベースの作成や管理ができます。
  4. コマンドラインで確認:
psql -U postgres

1.3 macOSでのインストール

macOSではHomebrewを使うと便利です。

手順:

  1. Homebrewを利用してPostgreSQLをインストール:
brew install postgresql

PostgreSQLサービスを起動:

brew services start postgresql

インストール確認とデータベース操作:

psql postgres

2. PostgreSQLのリストア手順

バックアップデータを安全にリストアする手順を解説します。バックアップ形式によって方法が異なるため、それぞれのケースを見ていきましょう。


2.1 SQLファイル形式のリストア

SQL形式のバックアップファイル(例: backup.sql)は、psqlコマンドを使用してリストアします。

手順:

  1. リストア先のデータベースを作成:
createdb -U postgres mydb

バックアップファイルをリストア:

psql -U postgres -d mydb -f backup.sql

2.2 カスタム形式のリストア

カスタム形式のバックアップファイル(例: backup.dump)には、pg_restoreコマンドを使用します。

手順:

  1. 新しいデータベースを作成:
createdb -U postgres mydb

カスタムバックアップをリストア:

pg_restore -U postgres -d mydb backup.dump

2.3 pgAdminでのリストア

GUIツールpgAdminを利用することで、リストア作業がより簡単になります。

手順:

  1. pgAdminを開き、対象のサーバーに接続します。
  2. リストアしたいデータベースを右クリックし、「Restore」を選択します。
  3. バックアップファイルを選択し、必要なオプションを設定した後、「Restore」をクリック。

3. 注意点とベストプラクティス

  • 適切な権限の設定: リストア後、必要に応じてユーザー権限を調整します。
  • ポート番号の確認: デフォルトは5432ですが、競合がある場合は変更すること。
  • 定期的なバックアップ: 定期的にバックアップを取得し、障害時に備えましょう。

まとめ

PostgreSQLのインストールとリストアは、どのOSでも比較的簡単に行えます。
データベース管理者としての第一歩は、これらの手順を正確に実行することです。ぜひ本記事を参考に、スムーズなインストールとリストアを実現してください!

原稿執筆 株式会社GROWTH JAPAN TECHNOLOGIES
我妻裕太

GROWTH JAPAN TECHNOLOGIESは宮城県仙台市のAI企業です。

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