導入
リスト内包表記は、Pythonのコーディングを簡単にし、読みやすくするためのテクニックです。初心者でも簡単に習得できるこの手法を、10分で理解しましょう。
目次
- リスト内包表記とは?
- 基本的なリスト内包表記の構文
- リスト内包表記の実践例
- 条件付きリスト内包表記
- ネストされたリスト内包表記
- リスト内包表記を使う際の注意点
リスト内包表記とは?
リスト内包表記は、リストを簡潔に生成するための構文であり、従来のforループと同様の機能を1行で表現できます。これは特に、大量のデータを処理する際や、簡単なリスト生成の場面で非常に役立ちます。
基本的なリスト内包表記の構文
基本的なリスト内包表記の構文は以下の通りです。
expression for item in iterable
例えば、0から9までの整数を含むリストを生成するには、以下のコードを使用します。
numbers = [i for i in range(10)]
print(numbers)
実行結果:
[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
リスト内包表記の実践例
例えば、リスト内の全ての要素を2倍にする場合、次のように記述できます。
doubled_numbers = [i * 2 for i in range(10)]
print(doubled_numbers)
実行結果:
[0, 2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18]
条件付きリスト内包表記
リスト内包表記は、条件を加えてより柔軟に使用することができます。例えば、偶数のみをリストに含めたい場合は次のように書きます。
even_numbers = [i for i in range(10) if i % 2 == 0]
print(even_numbers)
実行結果:
[0, 2, 4, 6, 8]
ネストされたリスト内包表記
複数のリストを使用して、ネストされたリスト内包表記を作成することも可能です。例えば、2つのリストからすべての組み合わせを生成するには次のように書きます。
pairs = [(x, y) for x in [1, 2, 3] for y in [4, 5, 6]]
print(pairs)
実行結果:
[(1, 4), (1, 5), (1, 6), (2, 4), (2, 5), (2, 6), (3, 4), (3, 5), (3, 6)]
リスト内包表記を使う際の注意点
リスト内包表記は便利ですが、複雑になりすぎると可読性が低下します。特に、複数の条件やネストが含まれる場合、従来のforループを使用する方が適していることもあります。
まとめと次のステップ
リスト内包表記は、Pythonプログラムの効率性と可読性を向上させる強力なツールです。これを使いこなすことで、シンプルかつ効果的なコードを書けるようになるでしょう。次のステップとして、さらに高度なリスト操作や、他の内包表記(辞書内包表記など)について学んでみてください。
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